臨床音楽士取得コース(後期)カリキュラム

臨床音楽士取得コース (後期) 10講座

 講座講師講座内容
1老年医学京都認知症総合センター
宇治武田病院高次脳機能センター
康生会武田病院
神経脳血管センター所長
秋口一郎
加齢に伴い高齢者に多くみられる医師の診察や介護・看護を必要とする症状・徴候の総称である「老年症候群」について学習します。

・老人性難聴の原因と症状
・視覚障害
・虚弱(フレイル)
・サルコペニア(筋力低下)
・ロコモーティブシンドローム(運動器老化)
・メタボリックシンドローム
・認知症の危険因子
・アルツハイマー型認知症と他の認知症との
 関係
・認知症の予防
・治療と対策
2脳卒中聖路加国際病院
神経血管内治療科

原由紀子
脳卒中の種類、症状と検査所見、急性期と慢性期の治療、予防について説明します。
脳卒中の危険因子(高血圧症、糖尿病、脂質異常症、喫煙、飲酒、遺伝、高齢、肥満、心疾患)が1つでもある人は必見です。
3各種疾患1
(循環器・呼吸器・腎)
兵庫医大ささやま医療センター
副院長 診療科部長
後藤雅史
循環器系、呼吸器系、腎臓の生理及び疾患についておおまかに説明いたします。
4各種疾患2
(消化器・糖尿病・血液・その他)
兵庫医大ささやま医療センター
副院長 診療科部長
後藤雅史
消化器系、糖尿病、血液系の生理及び疾患についておおまかに説明いたします。
5看護・介護論2医療法人社団澄鈴会
箕面神経サナトリウム
地域医療推進連携室室長
認定看護管理者
元国立病院機構京都医療センター
看護部長
森田文
高齢化社会が到来し、看護・介護への期待は高まり、その仕事にも変化が生じてきました。この講座では、医療介護を取りまく社会環境の変化を知り、これからの看護・介護のありかたについて考えていきます。また、看護・介護職として臨床音楽士に期待することや、気を付けて頂きたいことについて述べてみたいと思います。
6リハビリテーション医学社会医療法人大道会 森之宮病院
神経リハビリテーション研究部/神経内科
神経内科部長
畠中めぐみ
リハビリテーションとは、病気やけがなどで身体に支障をきたしたり、病気で虚弱になったりした方が、持っている能力を最大限に活かしながら心豊かな生活を送ることをめざす取り組みです。障がいを少しでも軽減させるよう身体に働きかける医療も大切ですが、症状や困難に対して、本人や家族を中心として、多職種からなる医療チームが同じ目標をもって寄り添い、症状にあわせた日常生活動作のしかたや生活環境を整え、前向きな気持ちへの変容を支援する関わりも欠かせません。
7医療と社会社会医療法人 愛仁会
尼崎だいもつ病院 脳神経内科
脳神経内科部長
中村道三
■医療と社会/医療と倫理・法律
医療に携わる者は、医療者としての倫理観を持ち、関連する法律を遵守しなければなりません。音楽を通して医療機関で活躍する皆さんにも臨床音楽士としての倫理観が求められます。守秘義務はじめ、臨床音楽士が持つべき倫理規約を見ていきます。
■医療と社会/医療・福祉の制度
医療や介護がどのような法律や制度のもと、どのように行われているのか、そしてどのような問題があるのかを学びます。また、臨床音楽士が訪問することになる病院や施設にはどのような種類・性格のものがあるのかを学びます。
8音楽の生理・心理作用横浜未来ヘルスケアシステム
奥沢病院名誉院長
昭和大学医学部名誉教授
河村満
■音楽の生理作用
音を聴覚的に感じることが音楽を聴くことの原点です。脳では音をどのように感じるのかという生理作用について説明します。
■音楽認知のメカニズム
音楽認知のメカニズムを、失音楽(amusia)症例の検討から解説します。失音楽を呈した症例は古くから記載され、最近でも報告されています。これら症例についての神経学的、心理学的考察をします。
■音楽認知の心理作用
音楽を認知する際の人の心理はどのようなものなのでしょうか?これについて医学的な立場から解説したいと思います。
■音楽の好ましい作用・好ましくない作用
音楽を聴くまた演奏するときにはたくさんの好ましい作用が生じます。それらについて、医学的な根拠も含めて説明します。一方、時には好ましくない作用も生まれることがあります。これについても説明し、対応法などを提案したいと思います。
9臨床における観察社会医療法人 愛仁会
尼崎だいもつ病院 脳神経内科
脳神経内科部長
中村道三
医療の現場で医師や看護師はどのような点に着目して患者の状態・緊急性を把握しているのか、その基本を学びます。また、みなさんが病院に行った時に目にするであろう医療機器を紹介します。
10臨床音楽国立病院機構京都医療センター
脳神経内科 音楽療法士
京都認知症総合センター
音楽療法士

飯塚三枝子
患者さんに寄り添い、的確な音楽や演奏行動が行えるように考えて行きます。日本の臨床音楽の形をとらえながら、文化の発展やグローバルでの臨床音楽の動向にも着目します。臨床音楽は医療や心身のリハビリテーションに大きな力として発揮できるかもしれません。医療の現場で、癒しの時間として、また、生きていく活力として演奏を聴いてくださる方々と音楽を通して関わることができる喜びを演奏者は感じながら、真摯に取り組むことを学ぶ講座です。

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